宅建番号ってなに?
公開日:2026年09月10日
不動産会社のホームページや広告、店頭などで
「埼玉県知事(○)第○○○○号」
といった番号を見かけたことはありませんか?
普段はあまり気にせず読み飛ばしてしまう部分ですが、実はこの番号は適当に付けられているものではありません。
「この(1)って何?」
「数字が大きい会社ほど老舗なの?」
「国土交通大臣と県知事では、大臣のほうがすごい?」
そんな疑問を持ったことがある方もいるかもしれません。
今回は、知っているとちょっと面白い「宅建番号(宅建業免許番号)」の見方について分かりやすくご紹介します。
読み終わるころには、不動産会社のホームページを見ると、ついつい免許番号を探してしまうかもしれません。
そもそも「宅建番号」ってなに?
一般的に「宅建番号」などと呼ばれているものは、不動産会社が宅地や建物の売買・仲介などの「宅地建物取引業」を営むための免許に付けられている番号です。
例えば...
埼玉県知事(1)第○○○○号
といった形で表示されています。
不動産会社のホームページや広告などをよく見てみると、会社概要などに記載されていることが多いので、ぜひ一度探してみてください。
実はこの短い番号の中にも、その会社について分かる情報が隠れています。
① 「県知事」と「国土交通大臣」は何が違う?
① 「県知事」と「国土交通大臣」は何が違う?
宅建業の免許には大きく分けて
「都道府県知事免許」
「国土交通大臣免許」
の2種類があります。
名前だけを見ると、「国土交通大臣免許のほうが、なんとなくすごそう...」と思ってしまいそうですが、基本的にはそういう意味ではありません。
違いは宅建業を営む事務所をどこに設置しているかです。
例えば、埼玉県内だけに宅建業を営む事務所がある会社なら、埼玉県知事免許となります。
一方、埼玉県と東京都など2つ以上の都道府県に宅建業を営む事務所がある場合には、国土交通大臣免許となります。
つまり...
知事免許=小さな会社
大臣免許=優れた会社
という意味ではありません。
会社の良し悪しを表す「ランク」ではなく、あくまで事務所の設置状況による違いなのです。
② 気になる「(1)(2)(10)」などの記載されている数字
宅建番号の中でも、特に気になるのがカッコの中の数字ではないでしょうか。
例えば、埼玉県知事(1)第○○○○号 ➡ この(1)の部分です。
この数字は、宅建業免許の更新状況を表しています。
現在、宅建業免許の有効期間は5年間。
最初に免許を取得すると「(1)」となり、更新していくことで「(2)」「(3)」と数字が増えていきます。
そのため、一般的には数字が大きいほど長い期間にわたって宅建業の免許を更新してきた会社だと考えることができます。
不動産会社の広告で、「(8)」「(10)」といった番号を見つけたら、
「おっ!!長く免許を更新してきた会社なんだな!」
と、今までとは少し違った見方ができるかもしれません。
ちょっとここでミニクイズ!「宅建番号、読めますか?」
ここまで読んだところで、ちょっと問題です。
ある不動産会社のホームページに、次のような免許番号が掲載されていました。
「埼玉県知事(1)第○○○○号」
さて、この番号から分かることとして正しいのは、次のうちどれでしょう?
A.創業して5年以内の新しい会社である
B.埼玉県内にのみ宅建業を営む事務所があり、現在の免許ではまだ更新を迎えていない
C.埼玉県で一番新しくできた不動産会社である
少し考えてみてください。
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
正解は……「B」
「埼玉県知事」という部分から、埼玉県内にのみ宅建業を営む事務所があることが分かります。
そして「(1)」は、現在の免許において最初の免許期間であることを表しています。
ここでポイントなのが、「(1)だから会社自体も新しい」とは限らないということ。
実は宅建番号には、数字だけを見ていると勘違いしやすいポイントがあります。
③ では「(1)」の会社は新しい会社?
「(1)=できたばかりの不動産会社」
と思ってしまいそうですが、必ずしもそうとは限りません。
例えば、もともと1つの都道府県内だけで営業していた会社が事業を拡大し、別の都道府県にも事務所を設けるケースがあります。
すると...
都道府県知事免許 → 国土交通大臣免許
へ免許が切り替わります。
こうした免許の切り替えなどによって、カッコ内の数字が変わる場合があります。
そのため「(1)だから経験の浅い会社だ」と、数字だけで判断してしまうのは早計です。
反対に「(10)だから絶対に安心!」とも言い切れません。
宅建番号はその会社を知るための一つの情報ではありますが、会社の良し悪しを点数化した数字ではないということです。
④ 宅建番号から「良い不動産会社」まで分かる?
ここまで読むと、「じゃあ宅建番号を見れば、信頼できる不動産会社も分かるの?」と思うかもしれません。
残念ながら、番号だけではそこまでは分かりません。
長く免許を更新していることは一つの参考情報になりますが、不動産会社を選ぶ際には、それ以外の部分も見ておきたいところです。
例えば...
🔶ホームページで会社やスタッフの情報がきちんと公開されているか
🔶物件情報やお知らせが定期的に更新されているか
🔶売却・購入・賃貸など、自分が相談したい分野の情報が掲載されているか
🔶問い合わせに対して分かりやすく説明してくれるか
🔶メリットだけでなく、注意点やデメリットも伝えてくれるか
などです。
また、不動産会社について調べたい場合には、行政処分に関する公開情報を確認するという方法もあります。
会社名や宅建番号を見るだけでは分からない情報も含めて、総合的に判断することが大切です。
あなたならどこを見る?「不動産会社選び3秒チェック」
最後に、不動産会社のホームページを開いたら、まずこの3つを見てみてください。
CHECK 1 会社情報がきちんと公開されている?
所在地や免許番号だけでなく、どんな会社なのか、どんなスタッフが働いているのか。
「誰に相談することになるのか」が見える会社かどうかは、一つのチェックポイントです。
CHECK 2 情報がちゃんと動いている?
物件情報やお知らせやコラムなどを見て「最後の更新がずっと昔……」となっていないでしょうか。
ホームページを見ると、その会社が現在どのくらい情報発信に力を入れているのかが見えてくることもあります。
CHECK 3 良いことばかり書いていない?
不動産には、メリットがあれば注意点もあります。
「絶対お得!」「最高の物件です!」という情報だけでなく、デメリットや注意点についてもきちんと説明しているか。
都合の悪いことも含めて伝えてくれるかどうか。
これは、実際に相談するときにも大切なポイントなのです。
まとめ|宅建番号は会社を見る入口
普段はほとんど気にすることのない宅建番号。
しかし意味を知ってから見ると、
・知事と大臣は会社のランクではない
・カッコ内の数字には免許更新の状況が表れている
・ただし、数字だけで会社の良し悪しは判断できない
ということが分かります。
不動産会社を選ぶときに大切なのは、宅建番号だけを見ることではありません。
会社の実績や得意分野、情報発信の内容、担当者の対応、そして「良いことだけでなく、必要なことをきちんと説明してくれる会社か」などを総合的に見ることが大切です。
宅建番号は、そんな不動産会社を知るための小さな入口の一つ!
今度、不動産会社のホームページや広告を見る機会があったら、ぜひ会社名だけでなく、その横にある小さな番号にも注目してみてください。
今まで何気なく読み飛ばしていた「(○)」が少し面白く見えてくるかもしれません。
担当者より一言
宅建番号は、普段あまり気にすることのない小さな数字ですが、意味を知ると不動産会社を見る一つのヒントになります。
ただし、数字が大きいから安心、小さいから経験が浅い、と単純に判断できるものではありません。
不動産会社を選ぶ際は、宅建番号だけでなく、これまでの実績や得意分野、情報発信の内容、そして実際に相談したときの対応なども含めて見てみることが大切です。
ぜひ今回のコラムを、不動産会社選びのちょっとした豆知識として役立てていただければと思います。

